抄録
C-008
H.264動画像処理に適したプロセッサシステムの設計
吉間祐也・中野秀洋・宮内 新(東京都市大)
H.264は高い圧縮率を実現する動画圧縮規格の一つであり、様々な機器において利用されている。H.264によって符号化された動画像データに対して、必要な特徴量を抽出することで、動体追跡やカット点検出などの動画像処理を行うことができる。しかし、この処理をハードウェア資源が限られた小型機器において実時間で行うことは容易ではない。本研究では、H.264動画像処理に適したプロセッサシステムの設計を行う。具体的には可変長符号化された特徴量のパラメータ抽出を高速に行うための専用回路と専用ソフトウェアを設計する。本システムを用いることで、小型機器においても実時間で様々な動画像処理を実現できることを示す。