抄録
C-007
シングルLCD用マルチGPU環境PCを用いた計算機合成ホログラムの計算高速化
高田直樹(高知大)・下馬場朋禄・杉山 充・岡田直久(千葉大)・中山弘敬(国立天文台)・白木厚司(木更津高専)・増田信之・伊藤智義(千葉大)
究極の立体映像技術として期待されている計算機合成ホログラム(CGH)は計算量が膨大であり,未だ実用化されていない.本論文では,1枚のLCDパネルを接続したマルチGPU環境のPCを用いて,解像度1,920×1,024のCGH計算を実装し,性能評価した.その結果,4枚のGPUを使用して物体点数10,240点の3次元物体のCGHを計算する場合,77.4msで計算することができ,約13fpsでCGHを表示できることが確認された.このとき,CPU(Intel Core i7 930, 8スレッド使用)に比べて,約1,900倍の計算高速化を達成した.