抄録
C-005
ストレージにおけるシングル・プール実現方式の提案
今崎美保・野中裕介・酒井幸介・大原正義(日立)
データ量増大に伴い,ストレージのデータ格納コスト抑制が課題となっている。この課題を解決する為,プライマリ・データにはシン・プロビジョニング機能,バックアップ・データには差分スナップショット機能が利用される。両機能は,ホストから書き込まれたデータや差分データに対し,ボリュームよりも小さい記憶領域(ページ)で構成されたプールから,必要な数のページだけを割り当てる。しかし,機能によってページのサイズが異なる為,機能毎にプールを作成しなければならず,ユーザの管理負荷が高い問題がある。本報告では,性能・容量効率を低下させずに,異なるサイズのページが混在するプールを作成する方法を検討した結果を述べる。