抄録
C-004
ストレージ仮想化機能を用いた仮想サーバ移行方式の検討
寺山充実・永見明久・兼田泰典(日立)
仮想サーバ数の増加に伴い,運用管理コストの増大が課題となっている.そこで,大規模仮想化環境に適した管理ソフト下の装置へ既設仮想サーバを移行し,集約する動きがある.集約には,仮想サーバが使用する仮想ディスクを新たなストレージ装置へ転送する作業を伴うが,この転送に長期間を要する.既知の方式では,仮想サーバ移行と同時に仮想ディスクの転送が生じ,全転送が完了するまで旧装置を管理し続ける必要があった.そこで,ストレージ仮想化機能により旧ストレージ装置を新装置へ集約し,仮想ディスクの転送完了を待たずに新管理ソフト下の装置で仮想サーバを再稼働させる方式を検討した.これにより,管理の過渡期間を短縮した.