抄録
B-035
ソフトウェア設計の保守性を評価・改善するための構造診断手法の提案
岡本 渉・亀田佳代子・山下 剛・砂田徹也(東芝)
ソフトウェア製品の開発においては、既存製品に対して仕様変更や拡張を行う派生開発がその多くを占める。派生開発時にアドホックな設計変更を積み重ねると、ソフトウェア設計の保守性は低下し、その後の開発効率の低下を招く。このような問題を避け、設計の保守性を維持・向上させることを目的として、設計の良否を定量的に評価し、問題箇所を検出・改善するための構造診断手法を提案する。本稿では、保守性の観点から設計を評価するために定義した指標群、および、指標計測結果を用いた設計改善手法について述べる。