抄録
B-024
モバイルエージェントシステムAgentSphereの開発―強マイグレーションコードのための構文木を利用したソースコード変換器―
疋田直也・鈴木幸祐・甲斐宗徳(成蹊大)
著者らは自律型分散処理システムのベースとなる強マイグレーションモバイルエージェントシステム、AgentSphereを開発している。AgentSphere上で稼働するエージェントは、自身の稼働マシンの負荷状況等に応じて強マイグレーションを行うので、中断時の実行状態を保持し、移動後に中断点から再開出来る必要がある。JVM上での強マイグレーション実現のため、エージェントのソースコードを再開機能を持ったコードへと自動変換するソースコード変換器の実装により対応を行ってきた。今回は、エージェントコードの構文解析作業をJJTreeを用いた構文木情報で保存し、それに対する変換操作を行って効率よくコード生成するように改良したので報告する。