抄録
B-018
環境分散優先順位型遺伝的アルゴリズムによる多段階多目的ロジスティクス・システムの設計
井上古樹(宮崎産業経営大)
製造業では製品在庫をDCに一括することが多く, 販売店の変動需要に対し適切なサービスレベルで, より少ない輸送費用と時間で輸送されることが望まれる。また工場とDCの候補地の中から適した場所を選定する配置割当問題はロジスティクス・システムを構築する上で重要な問題である。
効率的な近似解法を求める手法として, GA は問題の構造の変化に対する頑健性や各種問題への適応性に優れている一方,局所的な探索性能が低いといった欠点がある。この局所解への早期収束が結果に影響を及ぼす欠点を移住により多様化する手法が多数提案され広い分野で応用が進んでいる。本研究では, 環境分散優先順位型GAを提案手法として有効性を検証した。