抄録
B-012
Webベース計算リソース管理ミドルウェア:ShareTask
齊藤隆之(アンクル)・善甫康成(法大)
ShareTaskは、Webアプリケーションとして設計された計算機クラスターのリソース管理運用ミドルウェアであり、企業内でのHPC活用を念頭において開発されている。そこでは、各計算ノードに常駐するエージェントプログラムがHTTPクライアントとして、HTTPサーバである中央マネージャーを呼び出すことにより、エージェント側の自律的な機能と、中央マネージャー側にある全体を俯瞰できる機能が相互作用し、分散した計算リソースの状況把握(見える化)とそれに対する計算ジョブ割当制御(ジョブスケジューリング)を実現している。本稿では、ShareTaskの構成と、それが企業内におけるHPC活用の課題をどのように解決できるのかについて述べる。