抄録
B-011
スレッドを隠蔽する並列プログラミングモデルの検討・実装
佐々木徹・金丸将平・ヨンジュン ジョ(九大)
近年コンピュータのプロセッサのコア数の増加に伴って,並列プログラミングの必要性が高まってきている.
しかし,並列プログラミングは高い知識を必要とするなど依然として敷居が高い状態にある.
本論文では,スレッド機構を隠蔽した並列プログラミングモデルを提案する.
本プログラミングモデルは逐次型プログラミングの記法にて使用でき,従来のプログラミングからの移行が容易であることが特徴である.
また,本プログラミングモデルはOS,プログラミング言語の制約を受けず様々な言語に適用可能である.
これを実際にフレームワークとして実装し,コード記述の簡素化及び並列への効果についても考察した.