抄録
B-008
仮想化におけるリアルタイム制御技術の研究
金 成昊・Sungho Kim(日立)
サーバ仮想化技術において、仮想計算機内のアプリによってはリアルタイム性が要求される。一方、物理計算機に仮想計算機に割り当てるCPU資源が十分に存在する場合は、CPU資源を占有割当するなどの性能保証の手法が存在するが、CPU資源が不十分な計算機環境では、十分なリアルタイム性保証は困難である。また、複数の仮想計算機で共有されるメモリ等の共有資源への競合による処理遅延が発生し、その状況をさらに悪化させる。本研究では、仮想計算機内のアプリの優先度による仮想計算機の実行優先度を調整するスケジュール方針を提案し、仮想化環境においてのリアルタイム性保証を可能とした。