抄録
B-005
マルチモーダル入力に対応した重み付き多数決による識別器のGPUによる高速化
佐々木仁・坂本博之・雫  譲・黒木修隆・廣瀬哲也・沼 昌宏(神戸大)
近年,防犯意識の高まりから監視カメラの設置が増加している。それらの利用対象の多様化に伴い,汎用的に利用可能な監視システムの構築が必要と考えられる。そこで,システムの汎用性を向上させる手段として,形状や動きといった複数の特徴を用いることが考えられる。複数の特徴量を適切に扱うために,信頼度による重み付けと複数のSVMの多数決方式を導入することにより,マルチモーダルな入力に対応した識別器がある。この識別器では,不要な特徴量の影響を抑えることが可能であるが,複数のSVMを用いることや信頼度算出処理により,処理時間が増加するといった問題がある。そこで,GPUを用いて高速化を実現する手法を提案する。