抄録
B-003
マルチコアプログラムにノード並列機能を加えるAPIの提案
直木三華・緑川博子・甲斐宗徳(成蹊大)
マルチコア並列システムでは、プログラムが複雑化し、開発・保守コストの負担から生産性が悪化している。そこで本研究では、GPUやマルチコア向けの汎用APIなどを用いたノード内並列プログラムに、新たなプラグマ文を追加記述することで、繰り返し構文について容易にノード間並列を引き出せようなAPIを試作した。ノード内並列におけるAPIはOpenMPやOpenACCなどがあり、ユーザは自由に選択出来る仕様となっている。実装には、ソフトウェア分散メモリに基づいて我々の開発したMpC言語を用いた。このようにして、グロービュー記述を可能にし、各ノードへのマッピング情報に関しても指定可能としたモデルを提案する。