抄録
A-029
Twitterから生成した感情モデルと社会経済的現象との相関
桃井達明・須鎗弘樹(千葉大)
2002年にカーネマンがノーベル経済学賞を受賞したことにより,人の感情を重視した行動経済学が日本でも一躍注目されるようになった.
本発表では,大衆の感情を効率的に読み取るために,Twitterを用いて感情のモデル化を行い,その応用について述べる.
Twitterをもとに作成した感情モデルと社会的出来事との比較を行った結果,クリスマスの時期には「活気」と「抑鬱」の感情が高くなるなど,社会的出来事の影響が顕著に表れることがわかった.
また,作成した感情モデルと経済に関連するツイートからツイート数,ポジティブネガティブ値の推移を求め,経済指標と上下の推移を比較した結果,最高66.7%という高水準で一致した.