抄録
A-018
耐故障性の高いセンサネットワーク構築のためのリレーノードの最適配置に関する研究
角野俊太・山田敏規(埼玉大)
センサネットワークとは,複数のワイヤレスセンサが協調することによって構築されるネットワークのことであり,通常のネットワークのように固定インフラを整備する必要がないため,野外危険地域などでの簡易的な通信網の確保の手段として期待されている.小文では,センサネットワークの耐故障性の向上のために以下の問題を考える:センサネットワークと正の整数kが与えられたとき,与えられたセンサネットワークに最小個のセンサノードを追加することによってネットワーク全体をk-連結にせよ.小文では,この問題に対する高速な近似アルゴリズムを提案し,提案アルゴリズムが既存手法より優れていることを計算機実験により実証する.