抄録
A-012
帰納論理プログラミングを用いた高分子の組成と物性との関係に関する考察
力 規晃(徳山高専)・越村三幸・橋本 司(九大)・西田光生・阿部幸浩(東洋紡)・藤田 博・長谷川隆三(九大)
化学反応を利用して,反応物から目標の条件を満たす生成物を効率よく生成するには,生成物を組成する反応物の濃度や流量,また,温度などの反応物の組成に関連した条件パラメータを適切に設定する必要がある.
目標の条件を満たす生成物を生成する適切な条件は,実験を繰り返し行うことによって求めるのが普通であるが,実験には多くのコストがかかるため,最小の実験回数で最適な条件を求めることが必要となる.
そのため本研究では,まだ目標を満たしていない実験データから差分を用いた簡単な方法で予測データを生成し,これを帰納論理プログラミングで学習することで,目標条件を満たす条件パラメータのルールの抽出を行う.