抄録
A-007
数理計画法を用いて外光のない執務空間における個別照度環境を実現する照明制御システム:消灯も考慮する照明制御システム
三木光範・善 裕樹・吉見真聡(同志社大)
外光の影響を受けない執務空間において,各照明と各執務者の位置関係が既知である場合に,各照明の明るさ(光度)を個別に制御し,各執務者が要求する明るさ(照度)を実現する照明制御アルゴリズムを提案する.要求照度を実現し,消費電力量を最小化する照明の最適な点灯パターンを求めるために,対象とする問題を最適化問題として定式化し,数理計画法を用いて最適解を算出する.このとき,照度が要求される場所に影響のない照明は消灯を行う.システムの有効性を検証するために外光のない実環境において,蛍光灯15灯および検証用の照度センサ3台を用いて実験を行った結果,目標照度を実現しつつ消費電力量を約60%削減した.