アクレディテーション委員会 ソフトウェアエンジニアリング分科会 2000年度 第4回委員会 議事録(案) 日時 2001年1月23日 14時〜17時 場所 出席者 松本(武蔵工業大),玉井(東大),秋山(日本IBM),阿草(名大), 大場(広島市大),鍛治(情報処理開発協会),小林(東芝), 多田(電通国際情報サービス),原田(アルゴ21), 角田(前澤委員代理; 日立ソフト),宮本(はこだて未来大), 吉村(管理工学研究所),沢田(京大; 記) オブザーバ 小久保(三菱総研) 事務局 柳川(情報処理学会) 配布資料 SE2000-4-1 2000年度ソフトウェアエンジニアリング分科会活動報告 報告書項目(案) SE2000-4-2 ソフトウェアエンジニアリング教育認定試行に関わるカリキュラム構成について SE2000-4-3 わが国大学学部におけるソフトウェアエンジニアリング教育をとりまく現状と課題 SE2000-4-4 SWECC によるソフトウェアエンジニアリングのための認定基準(修正版) SE2000-4-5 大阪工大での試行結果資料 前回議事録の確認 ホームページ上に記載された,前回の議事録案を承認した. 議題 報告事項 1.大阪工大でのアクレディテーション試行結果 (松本委員長) 「SE に寄った CS」 という位置づけによるJABEE審査が昨年12月に実施された (京都大では CS). 審査結果は,アクレディテーション委員会で承認後,公表される(まだ,公表の段階になっていない). コンパイラの講義,ソフトウェア開発プロジェクト演習などについて改善すべき点がある,とのコメントがなされた. 審査のスケジュール,審査のための事前打ち合わせ内容は,親委員会で報告された資料(SE2000-4-5)を参照されたい. 2.国際会議CSEE&T2001について (松本委員長) 会議プログラム,委員長らが投稿した論文が回覧された. 会議出席後,アクレディテーション認定予定の大学を二校訪問し調査する予定. 秋山委員も出席される. 審議事項 1. 報告書について SE2000-4-1 に基づいて,報告書項目案について松本委員長から説明があった. 成果物(予定)の準備状況について. 1.1 SE教育に関するガイドライン作成 次回 (合宿) で再検討し,案をまとめたい(担当:松本) 1.2 知識最低水準要求に対する大学,企業,JIPDEC試験の関係表 大力委員が中心となってすでに作成したもの(前回委員会提出)を,整理してまとめる(担当:松本). 1.3 理工系のカリキュラム調査 松本委員長が調査・分析した.これをまとめる(担当:松本) 240大学(含む大学院)中,シラバス送付など回答のあった 46校の学部カリキュラムの実施状況調査結果を回覧した. 1.4 CSEE&T報告 松本委員長,秋山委員が担当して,まとめる. 1.5 米国大学とのコミュニケーション 松本委員長,秋山委員がCSEE&T出席時,およびその後の訪問先で調査し,まとめる(担当:秋山,松本). 以下は,2001年度に継続して実施する調査であり,今回の報告からははずす. 1.6 幸福,福祉,倫理に関する科目 (松本委員長が調査中) 来年度に報告する 1.7 カリキュラム作成支援システム 来年度報告 1.8 SEプロジェクト教育支援環境 来年度報告 1.9 SWEBOK調査結果 来年度報告 2.当委員会のソフトウェアエンジニアリング(SE)教育に対する基本的要件に関する提言作成について すでに,当委員会は1999年6月発足以来,1年を越えているので,今回の報告書冒頭には,SE教育に対する当委員会としての基本的な姿勢を明らかにし,必要要件の提言を行なう必要があり,親委員会からもそれを期待されている(松本委員長). 以下,これに関して,各委員の意見が求められた. (秋山委員) 正しい認定は困難だが,認定を行うことにより, ・WA などの国際レベルの認定を受ける→若い世代の交流を促進→競争力 ・ボーダーライン以下の大学への努力要請 が大きな目的,加えて,トップレベルの目標も設定するのも本委員会の役割ではないか. SE のスコープがはっきりしていないので,SE 認定に対する疑問が生じる. →本委員会でその輪郭をはっきりとさせるべき 学部教育での SE 認定について 学部カリキュラムの設計に SWEBOK は参考になる. 仮に SWEBOK のみに基づく認定を行うことになれば新たな技術動向にキャッチアップできない. 学部においては SE に関する基本的な考え方を教え,経験を積ませるべきである. (阿草委員) 米国での意見のみを参考にして SE が immature であると言うのはいかがなものか? IT(現実) と CS(サイエンス) との距離を縮めるのが SE 教育ではないか? 教育に対する社会的ニーズを企業と議論の上で決める場としてアクレディテーションは有効. (大場委員) 米国大学におけるアクレディテーションの現状 工学では必須,CS でもほぼ確立,SE では premature (一部で試行されるのみ). SEに関しては日本と米国が同時進行で国際的な基準を制定する好機. CS アクレディテーションが社会的に認められるようになった経緯 →有名大学が最初に認定されたから (鍛治委員) SE は本当のエンジニアリングか?について SE ではプロダクトの信頼性や安全性を保証できないから immature. その上で,今現在良いと認められている(generally acceptable) 内容を教えているかどうかを認定するのがアクレディテーションの役割. したがって認定の内容を固定してはいけない →認定する人間の裁量・能力が重要 (原田委員) アクレディテーション活動について SE人材不足→能力の安定した学生を採用できる下地として業界は期待. (小林委員) SE技術者不足 従来企業側の取り組み不足 (特に採用面) に対応して成果主義の導入をすすめつつある. ・人事効果の評価にスキルを導入 ・スキルセグメントごとにスキル定義 → メンバにフィードバック その中から採用基準を明確にすべきであるという意見が出つつある. 特に OOのフレームワーク・デザインパターンなどのスキルを大学教育に期待 学部単独では困難ではないか? (多田委員) とくに次の三つを軸にして社内教育の充実を図っている. ・ソフトウェア実装 ・業務(ドメイン)知識 ・プロジェクト管理 「実装面」の教育を通じて... フレームワーク利用に関しては社内教育で対応できるだろう. フレームワーク作成する能力 ← SE教育の役割では? 具体的には新しい技術にキャッチアップするための基本的な知識教育(DB,ネットワーク,OS,OO など)を大学に求めたい. アクレディテーションには,大学の SE 教育で何を行っているのかを開示する意味があり,それを改善のための俎上に乗せることもできるので,期待できる. (角田委員) 採用時の学生の能力に開きがある. 最低レベルのテクニカルコミュニケーションを確保することがアクレディテーションに期待するところ. 大学学部教育には基礎的な知識を期待している. (宮本委員) 「SE とは何か」の混乱 SE のベースとして CS は不要ではないかという疑問. CS の付加的な分野としてではなく,ベースの Science から検討を行い,SE の学問体系を作るべきである. (吉村委員) SE → さまざまな仕事のタイプが想定される. すべてに受け入れ可能なカリキュラムを設計するのは難しい. 将来的に SE にどのような知識が必要となるのかを明らかにすることが必要でそれがアクレディテーションの役割なのではないか. 大学には本質的な知識の教育を期待. それぞれの大学での教育の特徴を評価するような仕組みが必要なのでは? (小久保オブザーバ) プレゼンテーション,ライティング,コミュニケーション能力などは IS でも重要性が指摘されている.(IS では演習でカバー) 実装技術の詳細などは大学の役目ではないのでは? 3.合宿について 前項に記載のとおり,各委員から貴重な意見が寄せられたが,さらに集約するために,当委員会として合宿に参加することを決定した. 当委員会は,は2月10日13時 に現地に集合する.2月11日17:00に解散予定とする. 2月11日は IS との合同会議になる予定. 会場は 2/10 の午後から 2/12 の午前まで確保 (新丸子 ユアサ研修センター)  3月16日のSE/IS合同シンポジウムについて次回合宿の合同委員会で議論することになる予定. 4.次回委員会 3月下旬に実施する.具体的な日時,場所はメールで協議する.