情報処理学会第74回全国大会 会期:2012年3月6日(火)~8日(木) 会場:名古屋工業大学 情報処理学会 第74回全国大会ホームページ 社団法人情報処理学会 第74回全国大会  会期:2012年3月6日(火)~8日(木) 会場:名古屋工業大学 御器所キャンパス
震災復興デザインコンテスト

日時:3月8日(木)10:00-12:00
会場:第1イベント会場 (51号館 1F 5111)

【セッション概要】情報処理学会では、去る2011年3月11日に起きた東日本大震災からの早期復興を心から願い、震災復興デザインコンテストを企画した。ITは、震災復旧において大きな役割を果たして来ているが、大きな被害を受けた地域の復興過程および復興後の新たな社会において、今後もITが重要な役割を果たすのは間違いない。そこで、このコンテストでは、若いIT技術者あるいはIT技術者を目指す学生を対象として、期待できる今後のITの発達・普及を前提として、ITが支える新しい地域や社会のあり方について、どのような夢のある社会が実現できるか、という視点から論文募集を行った。本セッションでは、震災復興デザインコンテストで集まった論文の中から、最優秀賞、優秀賞を受賞した論文の講演を行うと共に、白鳥則郞情報処理学会前会長(東北大学 客員教授・名誉教授/元会長)による震災復興に対する情報技術の貢献や期待に関する特別講演を行う。

司会:谷口 倫一郎 (九州大学 大学院 システム情報科学研究院 教授)
【略歴】1978年九州大学工学部情報工学科卒業。1980年同大学院工学研究科情報工学専攻修士課程修了。1980年同大学院総合理工学研究科助手。1989年同助教授。1996年九州大学大学院システム情報科学研究科(現研究院)教授。2011年同大学院システム情報科学研究院長。この間、画像処理、コンピュータビジョン、並列処理ソフトウェア等に関する研究に従事。1993年情報処理学会論文賞、1995年同坂井記念特別賞等受賞。
10:00-10:10 震災復興デザインコンテストの審査結果について
10:10-10:30 最優秀発表
10:30-10:50 優秀発表
11:00-12:00 特別講演 被災一年後の提言
白鳥 則郞 (東北大学 電気通信研究所 情報社会構造分野 客員教授・名誉教授)
【講演概要】千年に一度と言われる、昨年3月の東日本大震災は、われわれに世界観を含め、人類の未来を真摯に考え、いかに向き合うかを問いかけている。これを機に、日本社会の転機を迎え、「戦後」が終わり「災後」が始まる、との見方が共有されつつある。一年経過した今、被災地の現状を伝えるとともに、今後の復旧・復興・再生へ向け、願いを込め、科学技術の観点から提言などの情報発信を試みる。具体的には、科学技術の方向、人の暮らしと環境の調和/共生、通常時と異常時における情報通信基盤、グリーン指向ネバー・ダイ・ネットワーク等。
【略歴】1977年東北大学博士課程修了。1990年同大学工学部教授を経て1993年同大学電気通信研究所教授。2010年東北大学名誉教授、同大学電気通信研究所客員教授。ITに基づいた人と自然の調和/共生などの研究に従事。IEEEフェロー、文部科学大臣表彰「研究部門」、情報処理学会功績賞、電子情報通信学会功績賞など受賞。情報処理学会会長(2009年~2011年)。IEEE 仙台セクションChair (2010-2011)。