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救命の連鎖モデルによる胸骨圧迫方法とAED使用方法に関する体験学習支援メディアの開発
○志村綾華(釧路公大),竹内美妃(日本赤十字北海道看護大),林 秀彦(鳴門教育大),皆月昭則(釧路公大)
 近年,様々な団体の活動により,救命処置時の心配蘇生法(CPR)への関心が高まっている.また,日々の生活においてCPRが必要になった場合,傷病者への適確な処置が求められる.病院外における心肺機能停止傷病者の1ヶ月後の生存率は,その場に居合わせた人(バイスタンダー)によるCPR及びAED使用が適確に行われることにより向上する.
 現在,多様な型式でAEDの使用を含むCPRの普及啓発活動が行われている.その中で簡単に参加できるものは,医療機関や消防官署等で開催される講習会である.しかし,講習の開催地までの移動や,講習開始時間等の制約があるため,CPRの実践練習の時間や場所が受講者に合わない等の問題点が挙げられる.
 本研究では,講習希望者が自身の身近な環境で自学自習できる体験学習支援メディアを救命の連鎖モデルを再現し,開発した.さらに,単独でも複数人でも実施可能とし,意思決定問題を設けることで,能動的な学習を可能にした.開発したメディアの有用性と改善点の明確化のために,検証を行った.