6ZA-5
仮名漢字変換における音声を用いた情報付加による候補選択手法
○河原直人,梅澤 猛,大澤範高(千葉大)
 日本語には同音語が多く、文字入力における仮名漢字変換の際に大量の候補が提示されるため、望む候補を選び出す作業に苦労することが少なくない。
 そこで本研究では、本来意図した変換結果についての情報を補助的に与え、キー入力による仮名漢字変換の際に提示される候補を並び替えることで、選択を容易にする手法を提案する。
情報の付加にあたっては、キー操作の連続性を妨げない音声入力を用い、入力文字列に含まれる漢字の異なる読み方や部首名などを与える。
 提案手法は変換候補の提示順や表記方法を変更して望む候補を見つけ易くするものであり、既存の仮名漢字変換手法やIMEの学習機能などを今まで通りに使用しながら、姓名などの従来手間のかかる文字入力を容易にすることが期待できる。