6V-2
プローブ傘による降雨マップシステムの作成手法に関する研究
○細川茂樹,藤波香織(農工大)
 近年,交通量や気温など,環境の情報を大多数で計測し共有する参加型センシングが盛んである.その中には降雨を検知する研究もある.例えば車のワイパーの動きで降雨を検知する研究がある.しかし車が通らない場所では利用できない.一方,傘は利用者数が多く,車の通らない場所でも計測 可能である.
 そこで本研究では,マイクを装着した傘で雨滴衝撃音を採集,分析し,降水量を地図上に表示する雨マップの作成手法を提案する.
 デバイスの形や寸法,耐性,取付け方法,データの送受信や解析,マップ作成に至る一連の処理を,実際に試作機を作って検証した.
 その結果,降雨の有無だけでなく降水量を数段階表示できる雨マップシステムを実現できた.