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概念データモデリングと制約理論を組み合わせた分析法の提案
○酒井孝真,中川隆広,金田重郎(同志社大)
概念データモデリング(Conceptual Data Modeling)の組織間連携モデルは,組織で扱われている要の「もの」「こと」を鳥瞰的に見ることで情報の流れを把握し,業務のあるべき姿を導き出す手法として知られている.しかしながら,実際は情報の流れしか見ることが出来ないため,業務の詳細まで目が届かず,業務知識が無い者には,あるべき姿を導き出すのは困難である.本稿では,組織間連携モデルに制約理論(Theory Of Constrains)の対立解消図を組み合わせる手法を提案する.具体的には,対立解消図を作成することで得られる「仮定」を組織間連携モデルにマッピングを行い,業務に関する情報を付加することで,あるべき姿を導き出す.実業務に適用し有効性を検証した.