6L-1
開発プロセスを考慮したシステム品質要求の仕様化および評価の可視化手法
○小久保英昭,野中 誠(東洋大)
組込みシステムの開発では、ソフトウェアとハードウェアを並行かつ協調的に
開発することが多い。この場合、すべてのシステム品質要求仕様を開発プロセス
の初期段階で明確化することは容易ではなく、システム結合試験など後の段階に
なって始めて品質要求を仕様化できることも多い。

このような現実の状況を踏まえて、本研究では、開発プロセスのどの段階におい
て品質要求が仕様化され、測定され、評価されたのかを可視化できる手法を提案
する。

本手法を組込みシステム開発事例に適用し、品質要求が仕様化された段階、
その測定段階、および評価段階の関係性を可視化できることを確認した。本手法
により可視化された情報は、次バージョンの製品開発において品質仕様化・評価
計画の立案に利用できると考えられる。