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アンケートデータにおける質問間関係の解析方法に関する検討
○早川喜太,吉川大弘,古橋 武(名大)
アンケート調査は,会社や企業にとって,流行・トレンドなどの知
見を得るための重要な手段の一つである.すべてのアンケートにお
いて,質問項目を適切に設定することは,重要な課題であると同時
に,極めて困難な問題となっている.例えば,回答者にとって同じ
意味として捉えられる質問項目がアンケートに複数含まれていた場
合,質問数あたりの得られる情報量が減ることになる.しかしなが
ら,アンケートの質問項目の設定の段階において,回答者の捉え方
やそのばらつき方を予測することは難しい.本研究では,アンケー
ト実施後にその質問項目間の関係を解析することで,次以降のアン
ケートの質問項目設計にフィードバックすることを目的とする.本
稿では,対象空間における質問ベクトルを定義し,そのベクトル間
の角度差に基づく質問間関係の解析方法を提案する.