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複数の染色体表現方法を用いたGrammatical Evolution
○水原拓哉,上野敦志,田窪朋仁,辰巳昭治(大阪市大)
Grammatical Evolution(GE)は、遺伝子型から表現型への変換に文法を用いることで構造的表現を扱うことができる進化的計算手法である。一般的なGEでは前端に発現した有用な形質を次世代に引き継がせることができるが、後端の形質は次世代に引き継がれず失われてしまう可能性が非常に高い。この問題に対し、前端と後端に発現した有用な形質を次世代に引き継ぐことができるBidirectional Representationが提案されている。
本論文では、新たに前端、後端、および中央部2か所の計4か所付近の有用な形質を子個体に引き継がせることができる手法(Four-way Representation)を提案する。この手法により、中央部に有用な形質が発現した場合でも次世代に引き継ぐことができる。提案手法の性能をシミュレーションで示す。