情報処理学会 第74回全国大会講演要旨

速度向上技法により速度向上が達成できたとしても、消費電力の増加率が速度向
上率よりも高ければ、電力効率は悪くなる。まず、速度向上技法として我々は、
ループ中の実行頻度の高い2つの実行経路(パス)を抽出し、その2つのパスを投機
的にマルチスレッド実行する2パス限定投機システムPALSを提案している。ただ
し、PALSのシミュレータpalsではプログラムの実行サイクル数を評価することが
できるが、そのプログラムにおける電力消費を評価することができない。なので
本研究では、PALS上でプログラムの投機実行した際の電力の評価を行うために、
PALSシミュレータのpalsに電力計測機能を実装する。