6H-1
インターネット検索援用で回答しにくい問題形式の考察
○鈴木治郎,松本成司(信州大)
オンラインテスト活用上の問題点には,本人確認の実施,本人が回答したとしても援助者が介在する可能性,
そしてインターネット検索を通じた回答候補の利用などがある.
こうした問題への対処法には大きく二つが考えられる.
一つはこれらの問題を生じる回答環境を制限するようなテスト実施の方法であり,
もう一つはこれらの回答方法によっても正答を得ることの困難な問題の作成である.
ここでは後者の立場で考察し,特にインターネット検索によっても安易に正答を得られない問題の作成に焦点を当てる.
そしてオンラインテストとして自動採点の可能な客観テストに対して,
その回答形式による正答の発見しにくさを,インターネット検索による検索結果をもとにして評価を試みる.