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プログラミング実行環境「ますめ」の設計・実装と教育現場のPBLへの適用
○荻野哲男(神戸大),藤岡健史(京都市立塔南高等学校),柳瀬大輔(京都市立堀川高等学校)
プログラミング初学者でも扱いやすいグラフィカル指向の環境と,
テキストベースの実践的な環境の間のギャップを埋めるための
新しいプログラミング実行環境「ますめ」を設計・実装した。
「ますめ」は,グラフィカルオブジェクトを表示する「キャンバス
エリア」と,表計算のセルが並ぶ「シートエリア」で構成される。
「ますめ」の最大の特徴は,セルに直接プログラムを書けることと,
ユーザの操作を詳細にロギングして再利用できることである。
「ますめ」は高等学校等での継続的な活用を想定してデザイン
されており,新学習指導要領が実施される平成25年度から本格的に
PBL環境として導入していく計画である。本稿では「ますめ」の
現在の実装状況と,教育現場での実践計画について述べる。