6D-4
内外分点と動的重み付けを用いたRFIDによる車両位置推定手法
○富樫宏謙(総研大),山田茂樹(国立情報学研)
筆者らは路側RFIDを用いたITSプラットフォームの構築を検討している.
本論文ではこれを用い,以下の特徴を持つ位置推定手法を提案する.
a) ジャイロ/加速度センサにより得られる角速度/加速度を利用して移動車両での位置推定を行う
b) 3次元での位置推定を可能とするため,RFID同士を結んだ直線の内外分点を用いる
c) 複数の内外分点を複数の次数による重みづけにより統合し,統合結果の収束度合いより受信機の位置を推定する
d) 位置推定精度の向上を目的として複数の受信機を車載し,それらの位置関係から車両中心の推定位置を求める
屋外実験の結果より,RFIDを道路両側に0.5m間隔で配置した場合,誤差の平均値を0.7mに抑えられる事が判明した.