6B-5
企業情報システムにおけるマスターデータのスキーマ設計方針
○酒井理江,中川真一,水口正彦,村山隆彦,赤埴淳一(NTT)
企業内の情報資産を有効活用する事が求められているが、既存システムで個別最適化されたデータはそのままでは流通が困難である。企業データの根幹となるマスターデータに着目すると、一般的には最新データのみを保持し、そのスキーマは時間と共に変更が発生する。過去の情報も含めてマスターデータを有効に活用するためには、スキーマ変更を統合して取り扱えるようにする事が必要である。
本研究ではマスターデータの履歴管理が可能であり、今後起こり得るスキーマ変更への対応も容易であるようなスキーマ設計方針の検討結果を報告する。また企業内では人は所属組織と併せて扱う事が多い等、企業データ特有な点を踏まえた設計を行った。