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妊婦の妊娠中期以降における水分補給支援システムの開発
○斎藤涼一,石原脩大,志村綾華,菊池 誠(釧路公大),名塚優子(市立釧路総合病院),皆月昭則(釧路公大)
 女性は妊娠時の特徴として,代謝が良くなり汗をかきやすくなることが知られる.また,妊娠中期以降では胎児の成長に伴い,子宮が肥大化し膀胱を圧迫するため,頻尿になりがちである.さらに,体重増加により排泄機会を減らそうとするため,水分補給を控える傾向がある.しかし,水分の摂取不足は羊水過少や切迫早産に陥るリスクが生じるため,意識的な水分補給が必要である.
 そこで本研究では,妊婦を対象とした水分補給支援システムを開発した.システムをスマートフォンで実装することにより,妊婦が終日摂取した水分量を記録・管理することを可能にした.また,妊婦のライフサイクルを定式化して給水タイミングを提示し,摂取した水分量を可視化することで妊婦の意識的な水分補給を支援した.