5ZF-3
大学のプログラミング教育における可読性の影響の調査
○松本翔太,松原俊一,Martin J. Duerst(青学大)
現在、大学におけるプログラミング教育では可動性が優先され可読性は軽視されている。だが可読性が軽視されたプログラミングは動作への理解を阻害し,学習効果を低下させる可能性がある。そこで本研究では,プログラムの可読性に関する様々な要素が学習そのものと密接な関係があるという仮説を立てた。検証のために大学のプログラミング実習の2年分・4000個以上のプログラムから,学生の習熟度と可読性に関する15を超える要素を抽出した。自動では得にくい要素のデータは手動で得た。得られたデータを解析し,プログラミング教育における可読性の影響を考察する。例えば変数名やコメントと得点との関係から,それらの要素が学習に及ぼす影響を分析できる。