5ZA-5
段階的に構造化する神経回路モデルを用いたロボットと人間の発達的インタラクション
○望月敬太,信田春満,西出 俊,奥乃 博,尾形哲也(京大)
本研究では,養育者と幼児の発達的インタラクションにおけるモーショニーズ
(単純かつ誇張された行為)に着目し,段階的に構造化する神経回路モデルを
有したロボットを用いて,その効果を確認することを目的とする.従来の
ロボット模倣研究の多くは,ロボット単体の学習のみに着目しており,教示者を
含めた学習環境設計の議論は少ない.まずロボットには異なる発火時定数の
ニューロン群を階層的に構成する神経回路モデルを導入した.次に実験に
おいて人間は,複数の押しボタンの操作順序をロボットに教示する.その結果,
学習初期にモーショニーズを行いつつ神経回路を段階的に構造化することに
より,ロボットの学習効率が高まることが確認された.