5Z-8
指向性ノード導入による隠れ端末問題回避とその効果
○今堀仁司,桧垣博章(電機大)
無線センサネットワークでは、隠れ端末との衝突を回避し、センサ
データがシンクノードへ低遅延で無線マルチホップ配送されること
が求められる。多くの無線LANプロトコルでは、隠れ端末との衝突
を回避するため、RTS/CTSメッセージを交換し、隠れ端末問題を解決
する。しかし、RTS/CTSメッセージの交換は隠れ端末の有無にかかわ
らず、送信するセンサデータ長が一定値を超えたときに行なわれる
ため、隠れ端末が存在しない箇所においても、センサデータの配送
遅延が延長する問題がある。本論文では、複数の指向性アンテナを
搭載した指向性センサノード(指向性ノード)を導入することで、セ
ンサデータの配送遅延を短縮する手法の提案と提案手法導入による
配送遅延の削減効果を評価する。