情報処理学会 第74回全国大会講演要旨

近年、情報化社会を支えるIT基盤技術として、無線センサネットワーク
システム(WSNs)が注目されている。WSNsでは、多量のセンサからの
データを効率的に、収集、整理、管理、利用することが必要となる。
収集されるデータ量の爆発的な増加に対し、センサノードは未だに、
電力やバンド幅などの物理的な制限が存在している。
高効率なWSNsの実現を目指し、収集されたデータのjoin処理における
転送量削減や、特定のノードへの過負荷を避けるルーティングなどの
研究がされてきている。本研究では、WSNs上のデータ転送量を
削減するアルゴリズムとして、分散化フィルタリング機構を提案し、
本手法の再送処理が持つセンサ数に対する特性について考察する。