5Y-3
加速度センサを用いたエレベータ区間検出と移動距離推定
○楊 天輝,梶 克彦,河口信夫(名大)
ユーザが携帯しているモバイルデバイスの多くには加速度センサが
内蔵されており,その情報に基づき様々な行動認識に関する研究が
進められている.エレベータの区間検出と移動距離を推定できるよう
になれば,より精度の高いライフログや現在のフロアに合わせた案内
サービスの提供が実現可能になる.従来研究では,特定のエレベー
タに関する区間検出が実現されている.本研究では,加速度センサ
を用い,エレベータの種類にロバストな区間検出と移動距離推定を目
的とする.
まず様々なエレベータで移動する際の加速度情報を幅広く収集する
システムを構築する.次に、収集されたデータを用いて,エレベータ
の種類ごとに識別器を構築する.推定時には,まずエレベータの種類
を推定し,次にそのエレベータ用の識別器を適用して昇降階数推定を
行う.エレベータの種類ごとに個別の識別器を構築することで,エレ
ベータの種類にロバストな区間検出と移動距離推定が可能となる.