5W-5
DHTにおける各ノードの通信成功率と通信履歴を用いた悪意のあるノードの検出手法の提案
○近澤文晃,久保田光一(中大)
P2Pシステムの一つDHT (Distributed Hash Table)は, 多くのファイル共有アプリケーションや分散アプリケーションに利用されているが, 経路情報等のデータを他のノードに依存するため, 不正な操作を行う悪意あるノードや故障ノードは正常なノードのルーティングやデータ転送を妨害することができる. 最悪の場合, DHTとしてのシステムが成り立たなくなる可能性がある. 本研究では, 各ノードに対する通信成功率と各ノードの保有する通信履歴を用いることにより, 悪意のあるノードや故障ノードの評価値を求め, 検出し, ルーティングに利用する手法を提案する.