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音声における感情の強弱による韻律制御規則を適用した合成音声の評価
○宮坂直樹,政倉祐子,大野澄雄(東京工科大)
音声により感情情報を伝達する際に、それを表現する重要かつ主要な特徴
といえる韻律上の各特徴量との関係を明らかにし、表現豊かな音声合成の
実現を目指している。本稿では、感情の種類として「喜び」、「悲しみ」
を取り上げ、弱・中・強の3段階の程度で感情を表現した発話を分析対象とした。韻律的特徴の中でも構文や意味の伝達に最も重要な役割を果たすと考えられる音の高さに相当するF0パターンに着目し、程度及び感情のF0パターン制御規則の導出を行った。また、導出した規則を適用した合成音声を作成し、聴取実験により感情情報の伝達性を評価した。