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グラフカットによる矩形内の対象領域抽出についての検討
○白石 馨,米元 聡(九産大)
矩形内に対象領域をとらえるだけで対象領域の抽出が可能な手法について述べる。
本研究では大域的な領域分割にグラフカットを用いる。この際、画素を前景と背
景にラベリングするための指標として、対象領域の色に関するガウス混合モデル
(GMM)を用いることが一般的であるが、本研究のように、矩形内に対象が存在す
るという大まかな事前情報しか与えない場合、前景のGMMをうまく構築できない
可能性がある。そのため本研究では、GMMの精度向上のための選別処理やGMMのグ
ラフカットへの適用方法について検討した。実験により、グラフカットによる標
準的な抽出法よりも切り出し精度が向上することを確認した。