情報処理学会 第74回全国大会講演要旨

　近年、システムの満足度向上のため、ユーザに振る舞いや機能、情報をどう見せるかを考慮したインタラクションデザインが注目されている。
　本稿は、以前提案した感性語を利用する商品検索支援システムに、インタラクションデザインを取り入れることにより、検索結果に納得感を与えることと潜在的な嗜好を引き出す検索方法の実現を目的とする。通常、「明るい」などの感性語の印象は曖昧かつ多様であるが、本システムは、検索中にその印象を明確化させるだけでなく、ユーザ自身も気付いていない印象を持つ商品を推薦することができる。
　実験では、満足度の向上と共に、ユーザにとって意外性があり、かつ好みの商品が検索し易くなることを確認した。