情報処理学会 第74回全国大会講演要旨

近年，クラウドサービスの提供が増大し，利用者にとって最適なクラウドサービスの選択が課題となっている．
サービスの選択基準として，SLAに着目することが望ましい．しかし，現在サービスレベルに対する要求定義方法は明確にされていないため，サービス選択が困難である．本稿では，コンシューマの要求定義に基づき，クラウドサービスの選択を支援するサービスレベルの要求工学プロセスを提案する．
SLAを活用する要求工学プロセスとして「SLA照合」と「サービス選択」を導入する．SLAと機能要求，非機能要求の整合を取り，コンシューマにとって最適なクラウドサービスの選択を可能にする．実際のクラウドサービスのSLAを用いて提案プロセスを評価し，妥当性を示す．