5J-6
フローごとの受信キュー割り当てによるプロトコル処理性能の改善
○合田和也,田胡和哉(東京工科大)
近年、CPUのマルチコア化および高速なNICの普及が進んでいる。このような環境でソケットAPIを利用した通信アプリケーションを実行すると、プロトコルスタックの実装方法に起因する問題からコアに対するデータローカリティの低下、ロック競合の増加が起き性能低下が発生する。そこで本研究では多数の同時接続がある負荷パターンにおいて、ソケットAPIを変更せず、市販のNICを利用するという条件でスループットの向上させるため、「フロー毎の受信キュー割り当て」、「プロトコルスタック処理コンテキストの廃止」を提案する。提案手法により、データローカリティやロック競合の改善が期待できる。