情報処理学会 第74回全国大会講演要旨

次世代スーパコンピュータの開発に向け、マルチコアへは資源
管理を行う汎用OSを、メニーコアへはコア管理に特化した
軽量OSを搭載する、マルチコア・メニーコア混在型計算機向け
システムソフトウェアの研究を行なっている。本研究では、両OSで
役割を分担するためのOS間連携機構における、汎用OS側の実装
方式について述べる。汎用OS側のOS間連携機構を並列実行し、
軽量OSで生じる待ち時間を削減するとともに、ノード間通信等の
低遅延性が求められる連携を、他の連携よりも優先的に処理する
ことで、軽量OS側プログラムの高速化を目指す。また、本研究を
想定した模擬環境にて、実装したOS間連携機構の応答性能を評価
する。