5H-6
イベント指向データ管理手法を用いた系図表示 --付帯情報を表示するための前提と整理--
○横澤大典(大谷大),杉山正治(立命館大),生田敦司,柴田みゆき(大谷大),松浦 亨(北大病院)
紙媒体で系図を作成する場合,単に線分を使用して個性・世代を繋ぐ
に止まらず,各個性に関わる付帯的な情報もあわせて記載することが
必要な場合がある.例えば歴史的な系図史料の上でも,個性の通称や
享年,官職や位階,出家年次や法名,母の名や養子であるかどうかと
いった様々な情報があり,これらは個性名の左右上下に付記されてい
る.系図史料のような形でコンピュータ上に系図を作成するには,付
帯情報を系図と同一の画面上に表示させる必要がある.しかし,既存
の我々の研究ではまだ実装できていない.そこで本研究では,付帯情
報の表示を実装するための前提として,歴史的な系図史料に見られる
様々な付帯情報について整理・検討を行った.