5F-7
露光条件を考慮したデジタルカメラ画像を用いた植生指数推定の評価
○尾崎敬二(国際基督教大)
 商用の一般デジタルカメラは近赤外域を撮影可能であるので、
この近赤外画像と可視光画像を組み合わせて植生指数に類する観測量を
把握・推定することは可能である。しかし、その推定値の評価は、
カメラ内の画像処理、画像取得条件の違いなどの複雑な要因のため、
困難である。これらの問題点を少しでも克服できれば、非常に簡便に
植生状況データが得られ、環境情報データの広範囲な集積および
環境モニタリングに有用と考えられる。
これまで、カメラ画像の画素値から対象物の物体表面反射状況を推定する場合
に、可視光遮断フィルタ(近赤外レンズフィルタ)による画素値への影響を
十分検討できていなかった。今回は、露光条件を標準反射板により検討し、
分光放射計観測値との比較により推定された植生指数の評価を行っている。
これにより、推定精度が向上した結果の報告である。
条件が整えば、地球観測衛星データによる地表面の植生指数の値との比較も
行う予定である。