5F-5
病院建築へのシステム・エンジニアリング手法の応用計画
○嶋津恵子(慶大)
我々は,ISO/IEC15288で標準化されているシステム・エンジニアリング(SE)を応用することで,病院を「箱」としてではなく人が快適に動く「場」としてデザインする手法を開発することを目指している.
先行事例として,病院建築デザインをSEの視点で検討しなおした報告があり,
Functional Architectureとして,発展的機能と定着的機能の2大コンポーネントを特定している.
また,病院を建築する街を上位のシステムとしてみなし,病院そのものをsystem of systemsとして位置づけている.
これに対し,本研究ではSEの基盤であるプロダクト・ライフサイクル・モデルとVモデルを病院建築デザイン用に構築し,さらにそれらの利用手順を開発することで,よりSEの特長である利用者の意図反映を実現できると考える.