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著者推定による文章の特徴解析
○國廣直樹,長谷川智史,穴田 一(東京都市大)
従来,著者の推定をするための重要な手がかりの一つとして文字の筆跡があったが,電子テキストの普及から,筆跡を用いた推定は有力な方法ではなくなってきている.ところが,文章には人それぞれ特徴がある.そこで現在,その特徴を用いて文章の著者を推定する研究が盛んに行われている.しかし,これまでの研究では,単語の出現頻度や,読点前や文末における各品詞の出現頻度など様々な特徴量が提案されているが,未だに著者の特徴を明確に表わす特徴量が示されていない.そこで本研究では,著者の特徴を表す特徴量を明確にし,その特徴量を用いて著者を推定することで,有効性を検討することを目的とする.