4ZC-7
自動会話システムにおける空間を共有する擬人化エージェントが会話持続に与える効果
○高木志織(芝浦工大),米村俊一(NTT),徳永幸生(芝浦工大),杉山 精(東京工芸大)
我々は,非指示的カウンセリング手法を会話戦略とし,特定の会話内容に限定されることなく,様々なシーンに利用可能で,会話をより永く持続することの出来る自動会話システムの実現を目指している.これまでに,非言語メッセージを有する擬人化エージェントを二次元の画面上に表出させ,会話の破綻を回避させてきた.その結果,二次元の画面上に表出させた擬人化エージェントは会話破綻を緩和させる効果が見られた.そこで,より会話を持続させるため,擬人化エージェントを実世界に(物理的に)存在させ,会話の持続性が確保されるかを検討した.本稿では,同じ空間を共有する実体を伴った擬人化エージェントが会話破綻の緩和に与える効果について分析したので報告する.