情報処理学会 第74回全国大会講演要旨

災害時の避難場所や避難経路等の防災情報の確認には、現地の標識・看板や自治体が公開している防災マップを利用する方法などが挙げられる。しかし標識が認識されていない、防災マップに現状があまり反映されていない等の問題が指摘されている。
そこで本稿では、情報の更新が容易に行える情報技術を利用した防災マップシステムを提案する。また外出中に災害に遭った場合を想定し、スマートフォンによる利用も考慮する。これにより防災に関する情報の蓄積と集約を行える場を提供するとともに、日常的にも災害時にも情報を確認できる場の提供を行う。さらに試作システムの動作検証実験の結果について述べる。