4V-3
災害時を考慮したアンテナ指向性制御機能付き移動中継ノードによる無線通信システムの構築
○鈴木稔浩,柴田義孝(岩手県大)
我が国は国土の7割以上を山地が占める山国であり、東日本大震災に代表される自然災害の多発国といえる。このような大規模な災害発生時、特に中山間地においては、情報網が寸断されることによる被災住民の完全な孤立が懸念されることから、応急用の通信手段を確保することが要求される。
 被災地において迅速なネットワーク展開を進めるために使用が検討される接続形態として、本研究では自動車に無線ネットワーク機材と指向性アンテナを搭載し、電動のアクチュエータとソフトウェア制御によってアンテナの位置を自動的に調整することにより無指向性アンテナの利用では達成不可能な距離をカバーする通信システムを構築する。また評価実験を行うことにより本システムの有用性、問題点を検証する。